TSMC は、会社およびステークホルダの利益を確保するために、能動的かつ強固な全社的リスクマネジメント(ERM)システムの維持に尽力する。
効果的な ERM システムを構築するための TSMC の目標を以下に示す。
- 直面するリスクを把握し、リスク選好およびリスク許容度の範囲内で確実に管理すること
- 機会を効果的に活用し、潜在リスクを最小限にするために、企業の成長戦略にフォーカスしたリソースの優先順位を決定すること
- 最終的に企業価値の創造につなげること
TSMC は ERM の枠組みに基づいてリスクの特定、評価、対応、モニタリングおよびレビューを行う。これにより、経営戦略と企業目標を達成するために、経営陣が十分な情報に基づいて経営判断を行うことができる。TSMC の構造化されたリスクマネジメントを以下に示す。
- リスクに対して意識的な文化
- リスクガバナンス
- 企業運営と統合されたリスクマネジメントプロセス
- 組織の枠組みを超えた連携および継続的改善
TSMC の ERM の枠組みの詳細(リスクマネジメントの組織構造、実施手順など)は、「TSMC Enterprise Risk Management Procedure」で規定されている。
TSMC の Audit and Risk Committee は、ERM(リスクマネジメントのプロセスおよび実施状況など)を定期的に見直すものとする。
リスクマネジメントは経営陣と従業員の共通の責任であり、すべての従業員は職務範囲におけるリスクマネジメントに対する能力と説明責任が求められる。
本方針は取締役会の承認後に施行され、改訂時もこれに従うものとする。